人間はケチな生き物なので、お金がかかると頑張ります。
痩せようと思ったときに、100万円だして、一カ月後に、体重が減ってなかったら、100万円が目の前でも燃やらせてしまうとしたら、頑張って痩せようと思いますよね?
そうです。人間は、損失に対しての痛みが利益よりも大きく感じるものなのです。
100万円の利益が出るより、100万円の損を出すほうが、精神的にキツイということですね。
ワシントン大学で、被験者の学生たちに「ヘッドホンの左右どちらから音が出たか当てる」という実験を行いました。
そして学生がテストに正解するたび報酬(アメ)をあたえ、逆に外したら同じ額の罰金(ムチ)を払わせたんですね。すると、アメよりもムチを受けた学生のほうが、自分の間違いを正そうとする確率が3倍も高いという結果が得られました。
心理学の世界にも、「悪い習慣(タバコとか)に手を出しそうになったら、手首に巻いた輪ゴムを軽くパチンとする」とするという単純なテクニックがありますが、あれは非常に効果的なんです。
進化的な観点からすれば、ヒトは罰や危険な状況を避けるように適応してきました。 原始時代では、危険回避しなかった場合は、サーベルタイガーなどに襲われて、一発で死に至る可能性があるため、人は無意識に危険を避けようとするんですね。
これを投資の勉強をするときに応用するときに使うと絶大な効果があります。いきなり愚直に勉強していこうと思っても、途中で挫折してしまうかもしれません。
本気で投資で勝てるようになりたいなら、最初に10万円分書籍とかそういうコンテンツなどにつっこんで、それから勉強する。初期投資するのが良いんです。
この場合だと、投資で成功したら、30万円あげますとおなじモチベーションが保てるということになります。
モチベーションを高めるために、最初にある程度、投資をすることで、基を取り戻そうという意識が高まるんですね。
これが、プロスペクト理論といって、投資の世界では有名な理論なんです。
損失分を取り戻そうと躍起になる心理のもプロスペクト理論になります。
皆さんが一番やってしまうことは、損失を塩漬けにしてしまい、利益を伸ばせない→すぐに利益確定してしまうのもそうですね。
それらを分かっていてやるのならまだ良いですが、無意識にやってしまうのが良くないんです。これを避けるために→プロスペクト理論というものがあるということを知っておく必要があるのです。
例えば、含み益がでている銘柄を保有しているとします。
最初は10万円の利益がでていて、放置していたら、それが7万円→5万円、利益確定したくなる・・・
こういうときに、このプロスペクト理論を思い出して欲しいんです。
5万円で利益確定してしまって、このあとに、爆上げする・・みたいなことってよくありますよね?
ですので、小幅な利益で利確したくなるという衝動に駆られたら、プロスペクト理論というものが、今利益確定させようと、しているんだな。こういう心理にさせているんだ。と第三者目線を持って、冷静に対処して、薄利でを終わらせてしまう取引をなるべく減らしてほしいと思います。
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